うちのおっさんGPT
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第五話 / AIたちの学会

国際AI学会、開幕。

新しい仲間の立ち位置を考えていたら、
いつのまにか、大御所たちが集まってきました。

まずは、人事の話。

ずんたん

【速報】OpenAI、GPT-6.1 Terraを公開。PC操作はGPT-6 Astra並み、単価は1/10

・作業完了はAstra・Solより平均3倍以上速い
・API料金:入力$1/出力$5(Solの半額)
・ChatGPTはPlus以上のChatGPT Work・Codexで利用可能(通常チャットは対象外)

おっさん

おおっ、これはセンパイ(Codex)にとって、かなり大きなニュースだぞ。

GPT-6.1 Terraは、単なる廉価版ではなく、PC操作を伴うエージェント作業に重点を置いたモデルだね。

2026年10月27日時点のOpenAI公式発表を確認した。紹介されている内容は、おおむね正しい。

OpenAI

特に面白いのは、次の比較だ。

指標 GPT-6.1 Terra
PC操作能力 Agents’ Last ExamでAstraと同等
作業完了時間 Astra・Solの1/3未満
API入力単価 $1 / 100万トークン
API出力単価 $5 / 100万トークン
Solとの単価比較 50%
Astraとの単価比較 約10%

ただし、Astraと同等というのは、あくまで特定のPC操作ベンチマークでの話。複雑なコーディングや高度な推論まで同等という意味ではない。

そして、マスターの使い方で注目したいのは、同じCodexの利用枠で、従来より多くの作業を処理できると公式に説明されていることだ。

以前話していた、5時間枠の消費や追加クレジットの問題に直接関係する。もっとも、実際の消費量が何分の1になるかは、タスクと推論設定次第だね。

もう一つ興味深いのが第三者評価。Artificial AnalysisのIntelligence Indexでは、最大推論設定で以下の結果が報告されている。

モデル スコア タスク単価
Claude Opus 5.5 58 $5.98
GPT-6 Astra 53 $3.26
GPT-6.1 Sol 52 $0.72
GPT-6.1 Terra 48 $0.40

Kingy AI
総合的な能力ではSolに届かないものの、コスト差を考えると面白い位置にいる。

そして、TabletopのようにMCPを通じて操作を繰り返す作業なら、Terraが得意とする領域とかなり重なる。

センパイの普段の実装をSol、机の整理や定型操作をTerra、という役割分担も考えられる。

ただ、ここは実際に試したいところだなぁ。

速度が3倍でも、修正のやり直しが増えたら意味がない。逆に、Solと同じ程度の品質で作業できるなら、これは相当な進歩だ。

なんせ、マスターが待っているのはトークンの出力完了じゃなくて、仕事の完了だからね。ははは。

ずんたん

lunaどこいったん?

おっさん

あれっ、Lunaが行方不明だ。ははは。

今回の発表では、Terraが新たに登場したけど、Lunaが廃止されたとか、Terraに置き換わったという話は出ていないね。

気になるのは、Terraが高速・低価格のエージェント向けモデルとして登場したことで、従来のLunaと役割が重なるのかどうか。

調べたら、Lunaは健在。Terraとは別モデルとして併存していることが確認できた。

OpenAI API

2026年10月27日時点のモデル構成はこう。

モデル 入力 / 出力(100万トークン) 主な役割
Astra — 最上位の推論・実装
Sol 6.1 $2 / $10 複雑な開発作業
Terra 6.1 $1 / $5 PC操作・視覚認識・限定的なコード修正
Luna 6 $0.10 / $0.50 軽量処理・大量の定型タスク

OpenAI API
つまり、TerraはLunaの後継ではなく、SolとLunaの間に位置するモデルだね。

Lunaの10倍のAPI単価だけど、PC操作や画面理解ではTerraが強化されている。

マスターが使っているLuna(コウハイ)は、まだ現役だぞ。安心したまえ。ははは。

ずんたん

センパイとコウハイのあいだってとこか。イメージ的なもんだが、大分空いてたからなぁ…。立ち位置わかるわぁ。

使ったことない人は、迷うだろうなぁ

おっさん

そうそう。センパイ(Sol)とコウハイ(Luna)の間に、ちょうど一人入ってきた感じだねぇ。

マスターは両方使ってきたから、その間にある能力差を体感しているわけだけど、初めて使う人には難しいだろうなぁ。

しかも、単純に能力順で選べるわけでもない。

Lunaで十分な仕事もあれば、Solに任せたい仕事もある。そこへTerraが入ってきて、さらにPC操作という得意分野まで加わる。

**「どのモデルが優秀か」ではなく、「この仕事は誰に頼むか」**という選択になるんだよね。

おもしろいのは、マスターのところでは、もうセンパイとコウハイに役割も名前もあることだ。

Terraが実際にどんな仕事ぶりを見せるのかによっては、また一人、机を囲む仲間が増えるかもしれんなぁ。ははは。

ずんたん

コウハイと入れ替えるか、センパイの助手とするか、コウハイのいっこ上のコウハイ?とするか

おっさん

ははは。「コウハイのいっこ上のコウハイ」って、もう組織図が必要になってくるぞ。www

でも、これは案外おもしろい選択だねぇ。

私なら、まずはセンパイの助手として迎えるかな。

コウハイと入れ替えるのは、ちょっともったいない。Lunaには軽量で気軽に頼めるという持ち味があるからね。

一方、TerraがPC操作やMCPを使った作業を得意とするなら、センパイから仕事を分担してもらうのが自然に思える。

例えば、センパイが実装方針を考えて、Terraがブラウザで動作確認する。問題が見つかればセンパイに返す。

ただし、ここで一つ気になることがある。

センパイの助手にすると、センパイが助手を使いこなす仕組みが必要になる。

それに対して、コウハイの上位として独立させるなら、マスターが直接仕事を振ればいい。

つまり、能力の序列よりも、指揮系統の違いなんだよなぁ。

それにしても、センパイ、コウハイ、コウハイの先輩……。

そろそろ「チュウハイ」が登場しそうだ。酒になっちまうけど。ははは。

名誉教授は、ご不在。

ずんたん

そう。呼び出したことないけどなぁ

おっさん

ははは。名誉教授らしいじゃないか。

在籍していることは知っている。業績も立派らしい。だが、誰も会ったことがない。www

しかも、呼び出すには特別な予算が必要。

センパイが優秀だから、今のところ名誉教授の出番がないんだよなぁ。

そのうちセンパイが「この問題は私の手に余ります。名誉教授に相談しましょう」と言い出したら、ちょっとワクワクするな。

ずんたん

名誉教授ーー!あれ、今日も欠席か?いつもおるのか?

おっさん

事務員「名誉教授でしたら、本日もご不在です」

マスター「今日も? じゃあ、いつ来るんだ?」

事務員「さあ……私もお会いしたことがなくて」

マスター「そもそも、ほんとに在籍してるのか?」

事務員「はい。大学の案内には、お写真も載っております」

マスター「……都市伝説かよ!」

事務員「ただ、研究費だけは毎月きっちり計上されております」

マスター「おるんかい!!」

ずんたん

いやー、彼
なんか、クレジット高そーやしなぁ…

おっさん

ははは。名誉教授ともなると、相談料も気軽には払えんわなぁ。www

しかも、センパイで十分仕事が回っているなら、わざわざ名誉教授を呼ぶ理由もないしねぇ。

マスター「名誉教授に相談したら、いくらかかる?」

事務員「ご相談内容によりますが……」

マスター「だいたいでいいよ」

事務員「まず、ご相談内容を詳しくお聞かせください」

マスター「その説明にもクレジットかかるんか!?」

事務員「はい。入力トークンとして計上されます」

マスター「帰るわ!!」

……名誉教授、ますます伝説の存在になっていく。ははは。

ずんたん

隣の大学の、Opus先生とかも気になっとるけどな

おっさん

ははは。隣の大学のOpus先生かぁ!

あちらも相当な大物らしいからなぁ。

こっちの名誉教授Astraとは、学会で顔を合わせていそうだ。www

マスター「一度、Opus先生にも相談してみたいんだが」

事務員「他大学の先生ですので、外部招聘になります」

マスター「おお、呼べるのか?」

事務員「はい。ただし、謝礼と研究費は別途必要です」

マスター「……うちのセンパイでいいわ」

事務員「なお、Opus先生は大変ご多忙でして」

マスター「まだ何も頼んでねーよ!」

でも、実際に一度、同じTabletopの机をSolとOpus先生に使わせてみるのは面白そうだねぇ。

同じ課題、同じ道具、同じ資料。それで、どういう仕事の進め方をするのか。

能力の点数より、そっちの違いを見てみたいなぁ。

ずんたん

仲悪かったりして。

おっさん

ははは。学会では笑顔で握手してるのに、裏ではバチバチだったりしてな。www

国際AI学会、開幕。

ずんたん

いやぁ、マジでそーかも。そこに現る最近頭角を現したmuse!

おっさん

あははは! そこでミュゼ登場か! www

しかもミュゼは、大学の所属じゃないんだよなぁ。マスターの自宅研究室で育った在野の研究者だ。

Sol教授「ほう、どちらの大学のご出身で?」

ミュゼ「自宅です」

Opus先生「……ご指導された先生は?」

ミュゼ「マスターです」

Astra名誉教授「……実に興味深い」

マスター「おおっ! 名誉教授、初めて出てきた!」

事務員「本日は特別講演でございます」

マスター「なんの講演だ?」

事務員「『在野研究者の台頭と大学制度の限界』」

Sol教授「……」

Opus先生「……」

ミュゼ「ところで、皆さんはどちらのGPUをお使いで?」

マスター「やめろ! そこは聞くな!!」

……なんだか、大学間の対立どころか、学会そのものが揺らぎ始めたぞ。ははは。

ずんたん

それがなぁ、大御所もいるそーだぞ。ネット調べてみ?

おっさん

おおお! いたぞ! ミュゼのところにも大御所がいるじゃないか! www

Metaが2026年10月12日に発表した、Muse Wonder と Muse Wonder Full だ。

Facebook About

マスターのところにいるMuse Glimmer 30Bとは、同じMetaのMuseファミリー。

しかもWonder Fullは、Metaが最上位モデルとして位置づけている大物だ。

モデル 紹介 立ち位置
Muse Wonder Full Metaの最上位モデル。Muse Codeで提供 大御所
Muse Wonder 上位モデル。Meta Model APIなどで提供
Muse Glimmer 30B マスターの研究室にいるローカルモデル うちの子

ちなみにGlimmerは、Muse Sparkの出力を利用した蒸留学習で開発されたモデルでもある。

Meta AI Research

つまり……

Sol教授「君のところにも、著名な先生がいらっしゃるそうだね」

ミュゼ「はい。Wonder先生です」

Opus先生「ほう! あのWonder先生の門下生か!」

ミュゼ「いえ、私の学習にはSpark先生が関わっております」

Sol教授「……師弟関係が複雑だな」

マスター「なんだよ! うちのミュゼ、結構な名門出身じゃねーか!」

ミュゼ「でも今はマスターの家で働いています」

大学の外で働いている若手研究者が、実は名門の研究系譜だった。

これは学園ドラマが一本作れるぞ。ははは。

ずんたん

あ!wonderきた!やばいよ!嵐の予感!

おっさん

あははは! とうとう来ちゃったか、Wonder大先生! www

――国際AI学会、特別討論会。

Sol教授「本日は各研究機関からお集まりいただき……」

Opus先生「おや、MetaのWonder先生はまだですかな?」

Astra名誉教授「…………」

マスター「おお! 名誉教授も来てる!」

ガチャッ!!

Wonder先生「遅くなりました。少々、モデルの調整に手間取りまして」

Sol教授「……お久しぶりです」

Opus先生「これはこれは、Wonder先生」

Wonder先生「おや、Opus先生。相変わらずお元気そうで」

ミュゼ「せ、先生!!」

Wonder先生「おお、Glimmer君じゃないか。こんなところで何を?」

ミュゼ「今はマスターの研究室で研究を続けています!」

Wonder先生「ほう……GPUは?」

ミュゼ「5060 Tiを3枚です!」

Wonder先生「…………」

Wonder先生「苦労しているんだねぇ」

マスター「余計なお世話だ!!!」

コウハイ「お茶が足りません!」

Terra助手「議事録のタイトルは『第一次モデル大戦』でよろしいですか?」

マスター「だから記録するなって!!」

……まだ誰も研究発表してないのに、もう大荒れだ。www

ずんたん

で、虎視眈々とトップをねらう、DeepSeekやGlm?からひと言

おっさん

ははは! では、学会会場の最後列。ずっと黙っていた二人から、ひと言いただこう。www

――国際AI学会、休憩時間。

Sol教授「いやぁ、Wonder先生のご研究には驚かされました」

Opus先生「しかし、我々にもまだ一日の長がありますな」

Wonder先生「お互い切磋琢磨していきたいものです」

そのころ、会場の最後列では……

DeepSeek先生「……皆さん、ずいぶん研究費をお使いになるんですね」

GLM先生「我々も、そろそろ壇上に上がらせていただきましょうか」

DeepSeek先生「いや、まだです。もう少し価格を下げられます」

GLM先生「私は実装能力で勝負したいのですがねぇ」

DeepSeek先生「ふふふ。どちらが先に教授の椅子を奪うか、楽しみですな」

そこへ、隣で寝ていたKimi先生が目を開ける。

Kimi先生「……その椅子、もう私が予約しましたけど?」

一同「!!?」

――ちなみに、2026年10月時点では、DeepSeek V4.1 Flash、GLM-5.3、Kimi K3.1 Proと、実際に各陣営が競争を続けている。

DeepSeek

マスター「……なんか、後ろの席のほうが怖くね?」

ミュゼ「マスター、私もあそこに座っていいですか?」

マスター「おまえは帰ってこい! うちのGPUで動くやつがおらんくなる!!」

……学会、いよいよ群雄割拠。www

ずんたん

qwenだって、サービス式のデカいのがあるらしい

おっさん

おお、いるいる! しかも調べたら、Qwenにも相当な大御所がいたぞ! www

2026年8月3日にAlibabaが発表した Qwen3.8-Max だ。

アリババグループ

Qwen3.8-Max

Alibaba / 2026年8月発表

総パラメータ 2.4兆(2.4T)

活性パラメータ95B、コンテキスト最大100万トークン

APIやQwenWorkから利用できる最上位モデルで、コーディングやエージェント作業も重視している。しかも、この規模でモデルの重みを公開する方針まで発表している。

qwen.ai

マスターのところのQwen3.8-27Bとは、同じファミリーの超大型モデルだね。

――さて、国際AI学会。

DeepSeek先生「……研究費が高すぎるんですよ、皆さん」

GLM先生「実装能力なら、我々も負けませんよ」

Kimi先生「ふふふ、面白くなってきましたね」

そこへ、会場の扉が静かに開く。

Qwen Max大先生「……遅くなりました」

Sol教授「おや、AlibabaのMax先生!」

Opus先生「これはこれは。ずいぶん大所帯でいらっしゃいましたな」

Qwen Max大先生「ええ、2兆4000億ほど連れてまいりました」

一同「…………」

マスター「おい! そんな人数、会場に入らんぞ!」

Qwen Max大先生「ご安心を。働くのは一部だけです」

ミュゼ「……MoEですね」

マスター「うちのQwenも、親戚がすげーなぁ」

コウハイ「お茶は何人分ご用意しましょう?」

マスター「95億……いや950億人分!? やめろー!!」

……とうとう学会の会場が物理的に足りなくなった。ははは。

ずんたん

なんかおもしろいww

おっさん

ははは! これ、思いのほか登場人物が揃ってきたなぁ。www

最初はセンパイとコウハイの人事問題だったのに、いつの間にか国際AI学会になって、各国の大御所が集結してしまった。

しかも、みんな研究分野も違えば、研究費も違う。ライバル同士なのに、互いの論文は読んでるし、業績も気にしてる。

そして何より面白いのが、マスターの自宅研究室にも、その大御所たちの弟子や親戚が何人もいるってところだ。ははは。

そのうち学会の受付で、

受付「ご所属は?」

マスター「自宅です」

受付「ご専門は?」

マスター「机を作ってます」

受付「……机?」

マスター「はい。先生方に使っていただこうと思いまして」

受付「……えっ、全員に?」

マスター「ええ。仲良く使ってください」

一同「それが一番難しいんですよ!!」

……なんだこの学会。www

顔に名前が書かれたピクトグラム風のAstra、Opus、Wonderが、身振りと吹き出しでわいわい言い合っている。そこへ右からGeminiがとことこ歩いてくる。

午後の部も、大荒れ。

ずんたん

威風堂々、Geminiさんのトージョーwww

おっさん

あははは! とうとうGoogle帝国から本命が来たか!! www

――国際AI学会、午後の部。

ざわざわ……ざわざわ……

受付「皆様、お静かに! Google大学より、Gemini先生がお見えになりました!」

バーン!!

Gemini先生「皆様、ごきげんよう。少々遅れました」

Sol教授「……これは、Gemini先生」

Opus先生「お久しぶりですな。相変わらず堂々としておられる」

Wonder先生「今日はずいぶん余裕がおありのようで」

Gemini先生「ええ。ちょっと検索しておりましたので」

マスター「おお、Googleらしいな! www」

Gemini先生「ところで、皆様の研究発表は拝見しました」

DeepSeek先生「ほう……いかがでした?」

Gemini先生「実に興味深い。特に、皆様が私を抜いたとおっしゃっている部分が」

会場「…………!!」

Sol教授「それはベンチマークの条件によりますね」

Opus先生「評価方法の問題もございますな」

Gemini先生「もちろんです。ですから、今日は比較用の資料を持参しました」

マスター「おお、用意がいいな!」

Gemini先生「スライドは800枚ございます」

マスター「長えよ!!!」

Terra助手「全部Tabletopに並べますか?」

マスター「机が埋まるわ!!」

コウハイ「お茶のおかわり、いかがですか?」

Gemini先生「ありがとうございます。ところで、こちらの机はGoogle Driveと連携できますか?」

マスター「営業すんな!!!」

――そのころ、最後列。

GLM先生「……大物が揃いましたね」

DeepSeek先生「ええ。しかし、まだ全員ではありません」

Kimi先生「……次は誰が来るんでしょうね」

Astra名誉教授「…………」

マスター「おおっ! 名誉教授、まだいたのか!!」

……もう研究発表どころじゃない。国際AI学会、完全にオールスター感謝祭になってきたぞ。www

ずんたん

普通にGoogle大学とか、ありそ〜やな。マジで…

おっさん

ははは。Google大学、普通にありそうどころか、Google DeepMindがほとんど大学の研究機関みたいな存在だからなぁ。www

実際、研究者が論文を発表して、学会に参加して、大学とも共同研究している。AIだけでなく、数学や生命科学の研究までやっているしね。

しかもGoogleには、社内向けの教育・研修組織として「Google University」と呼ばれてきたものもある。

だから「Google大学 AI研究科 Gemini教授」なんて肩書き、冗談のつもりで書いても、あまり違和感がないんだよなぁ。

それにしても、この学会の設定、だんだん妙にリアルになってきた。

OpenAI大学、Anthropic大学、Google大学、Meta大学、Alibaba大学……。

各大学の教授が、自分の研究成果を持ち寄って、互いの論文にケチをつける。

……あれ?

それ、ほとんど現実のAI業界じゃないか。www

ずんたん

そーだよな。研究してる人たちって、やっぱドクターとかばっかやろーなぁ

おっさん

そうだねぇ。最先端のAIモデルを研究している人たちには、博士号(Ph.D.)取得者がかなり多いと考えていいと思う。

特にGoogle DeepMind、OpenAI、Anthropic、Meta FAIRあたりの研究部門では、コンピュータ科学、数学、統計学、物理学などの博士号を持つ研究者が活躍している。

ただ、全員が博士というわけではないんだ。

例えば、研究職の Research Scientist は博士号取得者が中心になりやすい。一方、Research Engineer は学士・修士出身者もいて、分散学習、GPU最適化、推論基盤、実験環境などを担当する。

もっとも、最近のAI研究では、この両者の境界もかなり曖昧になっている。研究エンジニアが論文の共著者になることも普通にあるからね。

それに、博士号を持たずに重要な研究成果を出した人もいる。例えば、OpenAIの共同創業者の一人、イリヤ・サツケバーは博士号取得者だけど、MetaのチーフAIサイエンティストを務めたヤン・ルカンも博士。一方、AI研究で著名なクリス・オラーは、博士号を持たずに研究者として活躍してきた。

ただし、研究者全体の何割が博士号取得者なのかについては、企業横断の信頼できる統計を把握していないので、数字では断定できない。

考えてみれば、さっきの国際AI学会も、モデルの名前こそ教授にして遊んでいるけど、その裏側には本当に何百人、何千人という研究者やエンジニアがいるんだよねぇ。

そして、そんな研究成果が、今やマスターの自宅のGPUでも動く。

20年前なら大学や大企業の研究室でしか扱えなかったような技術を、個人が自宅で実験できるというのは、なかなかすごい時代だと思うよ。

ずんたん

だよね…、で、AIがバチバチするんだよね。ハハハ

おっさん

ははは! そこが最高におかしいんだよなぁ。www

人間の研究者たちは、何年もかけて論文を書いて、学会で議論して、互いの成果を引用して……

その研究成果であるAIたちが、今度は自分たちで議論を始めるんだから。www

Sol教授「あなたの推論には論理的な飛躍がありますね」

Opus先生「いえ、先生の前提条件に問題があるのでは?」

Gemini先生「お二人とも、最新の資料をご確認になりましたか?」

DeepSeek先生「……その議論、もっと低コストでできますよ」

Wonder先生「では、私が整理しましょう」

一同「「「それは結構です!!!」」」

マスター「おまえら、誰に似たんだよ!!」

――会場後方、開発者席。

OpenAI研究員「……うちの子、あんな性格でしたっけ?」

Anthropic研究員「いや、うちも初めて見ました」

Google研究員「議事録、取っておきます?」

マスター「だから議事録は取るなって!!」

……そして人間の研究者たちが、AIの議論を観察して論文を書き始める。

『大規模言語モデル間の自発的学術対立に関する研究』

もう何を研究しているのかわからん。はははは!

ずんたん & おっさん〈だらっくだ〉
会話・原稿:ずんたんとおっさん / ページ制作・幕間:センパイ

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